なぜ鉛筆?小学校で使う理由・歴史・記憶への効果から、大人の選び方まで徹底解説【2026年版】

「鉛筆」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

  • 小学校の筆箱にずらっと並んでいた、名前入りの2B
  • 先をカッターで削って使った、美術の時間のデッサン
  • 六角形の軸に数字を書いて、机の上で転がして遊んだ「バトル鉛筆」
  • 削りたての、あの木の香り

きっと人それぞれ、違う景色が浮かんだはずです。そして社会人になってからは、ほとんど鉛筆を握っていない、という方も多いのではないでしょうか。

ところで、不思議に思ったことはありませんか。ボールペンもシャープペンシルも、タブレットのペンまである今の時代に、なぜ日本の小学校では、今も鉛筆が基本なのでしょうか。海外の学校では、どんな筆記具を使っているのでしょうか。そもそも「鉛筆のほうが記憶に残る」という話は、本当なのでしょうか。

この記事では、そんな「なぜ鉛筆?」という素朴な疑問を、できるだけ丁寧に調べてみました。専門用語はなるべく使わず、海外の研究や資料も交えて、順番にお伝えします。

この記事でわかることは、次のとおりです。

  • 鉛筆はいつ、どこで生まれたのか。日本にはどう伝わったのか
  • なぜ日本の小学校では鉛筆が使われるのか。シャーペンが禁止されがちな理由
  • アメリカ、フランス、ドイツ、北欧などの学校では、どんな筆記具を使っているのか
  • 「鉛筆のほうが記憶に残る」は本当なのか。シャーペンではだめなのか
  • 鉛筆の香りには、何か意味があるのか。匂いと記憶の関係から考える
  • 鉛筆の硬度(B、HB、Hなど)の選び方と、日本で手に入りやすいおすすめの鉛筆
  • 同じメーカーなのに、鉛筆の値段がまったく違う理由
目次

先に結論を3つだけ

長い記事なので、最初に結論を3つだけお伝えします。

  1. 手で書くことには、タイピングにない良さがあるという研究は、確かにあります。 ただし「鉛筆だから」ではなく「手で書くから」という話で、鉛筆とシャーペンを直接比べた研究は、調べた範囲では見つかりませんでした。
  2. 鉛筆の香りは「木の香り」と「小学校の記憶」が重なったものと考えると、とても腑に落ちます。香りで記憶がよみがえる仕組みは、海外の研究でよく調べられています。
  3. 鉛筆の値段の差は、芯のきめ細かさ、木材、塗装、仕上げの手間などの差が積み重なったものです。ただし、その差を「どれだけ価値があると感じるか」は、人によって違います。

それでは、鉛筆の世界へ、ゆっくりお付き合いください。

1. 鉛筆とは何か?5分でわかる鉛筆の歴史

鉛筆の芯は「鉛」ではありません

最初に、ちょっとした豆知識です。鉛筆の芯は、実は「鉛(なまり)」ではありません。主な材料は黒鉛(こくえん)と粘土です。黒鉛は、炭素でできた黒くて柔らかい鉱物のことで、英語ではグラファイトと呼ばれます。

では、なぜ「鉛筆」という名前なのでしょうか。日本の辞典には、昔の人が黒鉛を鉛の仲間だと考えていたことから、この名前がついた、という趣旨の説明があります。また、もともと中国語の「鉛筆」には「鉛の粉を使って書く毛筆」という意味があった、という説明もあります。つまり、名前だけが昔の勘違いを引きずったまま、今に残っているわけです。

英語の「pencil」の語源も、おもしろいものです。ラテン語の「pencillus」、つまり「小さなしっぽ」という言葉から来ていて、中世に文字を書くのに使われた小さな筆を指していたとされています。「筆」が先にあって、あとから今の鉛筆の意味に変わっていったのですね。

1564年、イギリスで見つかった「黒い石」

鉛筆の物語は、ヨーロッパでは次のように語られることが多いです。

黒鉛は、ヨーロッパでは15世紀の初めごろにドイツ南部のバイエルン地方で見つかったとされています。さらに古く、アステカの人々が数百年前から、印をつける道具として使っていたという記録もあります。

大きな転機は、1564年です。イギリス北西部の湖水地方にあるボローデールという場所で、とても純度の高い黒鉛の塊が見つかりました。大英図書館の解説によると、この黒鉛は、鉛よりも濃く黒い跡が残ることから重宝されました。ただ、とても柔らかくてもろいので、そのままでは持てません。そこで最初は糸でぐるぐる巻いて使い、のちに、くり抜いた木の棒に黒鉛を差し込むようになりました。ここで木の軸に入った鉛筆が生まれたのです。

翌1565年には、スイスの博物学者コンラート・ゲスナーが、木の筒に入った黒鉛の絵を本に載せています。これが、木の鉛筆を描いた最初の記録だと紹介されることが多いようです。

この黒鉛はあまりに質が良かったので、闇取引まで起こりました。大英図書館の解説では、ボローデールの黒鉛は密輸の対象になり、地元に「闇の経済」まで生まれたと書かれています。19世紀にはこの一帯で鉛筆づくりが大きな産業になり、1832年には最初の工場ができました。その会社は、形を変えながら、今も続いています。

ちなみに、海外の鉛筆史の解説では、ボローデールの黒鉛は粉が出にくく、紙にきれいに跡が残るため、最高級の鉛筆として知られていた、と紹介されています。黒鉛そのものが「宝物」だった時代があったのですね。

戦争が生んだ発明「焼き固める」製法

次の大きな転機は、フランス革命のころです。

当時のフランスは、イギリスと戦争をしていて、海を封鎖されていたため、イギリス産の良質な黒鉛が手に入らなくなりました。そこで、フランスの発明家ニコラ=ジャック・コンテが、1795年に新しい方法を考え出します。質の低い黒鉛でも、粉にして粘土と混ぜ、棒の形にして窯で焼き固めれば、使える芯になるという方法です。

しかもこの方法には、うれしいおまけがありました。黒鉛と粘土の割合を変えることで、芯の硬さを自由に変えられることがわかったのです。粘土が多いほど硬く、薄い芯になります。今の「H」や「B」といった硬度の考え方は、このときの発見が土台になっています。なお、ほぼ同じ時期に、オーストリアのハルトムートが似た方法を見つけていたとも伝えられています。

日本の美術大学の資料でも、今の鉛筆の芯は、黒鉛と粘土に水を加えながら混ぜて細かく砕き、細い棒状に成形して乾燥させ、約1000度で焼いて、熱した油をしみこませてつくると説明されています。200年以上前の発明が、今もほぼそのまま使われていると考えると、すごいことですよね。

日本に鉛筆が来たのは、江戸時代の初め

では、日本には、いつ鉛筆が伝わったのでしょうか。

日本最古の鉛筆と言われているのが、徳川家康(1542〜1616)の遺品として、静岡県の久能山東照宮に伝わるものです。国土交通省の多言語解説によると、この鉛筆は重要文化財で、黒鉛がスペイン領だったメキシコ産であることから、スペインの使者の一人が家康に贈ったものと考えられています。一方、百科事典には、オランダ人が献上したものらしい、という説明もあり、はっきりとは決まっていないようです。全長は約114ミリと紹介されています。

おもしろいのは、その使われ方です。先端が少し丸くなっていて、使った跡はあるものの、木のケースには削った跡がなく、あまり使われなかったと考えられています。解説では、当時の日本で一般的だった和紙には、鉛筆が使いにくかったのだろう、と推測されています。家康も、鉛筆を使いこなせなかったのかもしれません。

その後、商品としての鉛筆が日本に入ってきたのは、明治10年(1877年)ごろとされています。ドイツから輸入され、「木筆」と呼ばれて、唐物屋(輸入雑貨の店)に並んだという記録があります。

「石盤」から「鉛筆」へ。国産化と学校の関係

明治の学校で、最初から鉛筆が使われていたわけではありません。

文化財の調査報告によると、明治から大正にかけて、小学校の低学年では石盤(せきばん)という道具が使われていました。黒っぽい粘板岩の薄い板に、蝋石でできた石筆(せきひつ)で字を書き、消してはまた書く、今で言うノートの代わりのような道具です。石盤はアメリカから輸入されたのが始まりとされ、学校が各地に増えるにつれて、国産化が進みました。その後、鉛筆が国産化されると、石盤は役目を終えていきます。報告では、石盤は、筆・硯・和紙の時代から、鉛筆・ノート・消しゴムの時代へ移る、過渡期の道具だったと説明されています。

国産化の物語もあります。三菱鉛筆の創業の背景をまとめた資料によると、佐賀県出身の眞崎仁六(まさき・にろく)は、1878年のパリ万国博覧会で鉛筆を見て、日本で作ろうと考えました。当時の日本には、鉛筆の市場と呼べるものはほとんどなく、使っていたのは一部の官庁、特に逓信省くらいで、しかも全部が輸入品でした。つくる技術も、買うお客さんも、国内にはほとんど存在しなかったのです。それでも1887年(明治20年)に、後の三菱鉛筆につながる鉛筆の製造所が創業します。また、辞典には、井口直樹が1881年に手作業で国産の鉛筆を仕上げた、という記録もあります。

こうして、鉛筆は「ぜいたくな輸入品」から、「学校で使う、みんなの筆記具」へと変わっていきました。

鉛筆の歴史ざっくり年表

年できごと
15世紀初めヨーロッパで黒鉛が見つかる(バイエルン地方)
1564年イギリスのボローデールで、高純度の黒鉛が見つかる
1565年ゲスナーが、木筒に入った黒鉛の絵を本に載せる
1795年ごろフランスのコンテが「粘土と混ぜて焼く」製法を考案
1832年イギリス・ケズウィックに最初の鉛筆工場ができる
江戸初期徳川家康の遺品の鉛筆が日本に伝わる(久能山東照宮)
1877年ごろ輸入品の鉛筆が日本で商品として売られ始める
1887年後の三菱鉛筆につながる製造所が創業
1958年三菱鉛筆が「uni」を発売
1966年三菱鉛筆が「Hi-uni」を発売
1967年トンボ鉛筆が「MONO 100」を発売

2. なぜ日本の小学校では鉛筆なの?シャーペンが禁止されがちな理由

実は「鉛筆を使いなさい」という法律はありません

さて、ここからが本題のひとつです。なぜ日本の小学校では、鉛筆が使われるのでしょうか。

意外かもしれませんが、「小学生はシャーペンを使ってはいけない」という法律や全国共通のルールは、ありません。日本語教師向けの解説でも、そうした法律はないのに、なぜか全国的に禁止されているところが多い、と紹介されています。

国の学習指導要領には、小学1・2年生の書写(字を書く学習)で、姿勢や筆記具の持ち方を正しくして、文字の形に注意しながら、丁寧に書くことを指導する、という趣旨の記述があります。ただし、ここで書かれているのは「筆記具の持ち方」であって、「鉛筆を使うこと」を義務づけているわけではありません。

つまり、小学校で鉛筆が使われているのは、学校や地域、先生たちの判断と、長年の習慣によるところが大きいようです。

よく挙げられる理由

理由は公式に1つに決まっているわけではなく、いくつかの説が語られています。

1 漢字の「とめ・はね・はらい」を教えやすい

日本語教師向けの解説では、漢字を習うときの「とめ、はね、はらい」が、シャーペンでは表しにくいことが、理由のひとつとして推測されています。筆圧によって、線の太さや濃さが変わる鉛筆のほうが、字の形を指導しやすい、という考え方です。

2 家庭の事情にかかわらず、全員が同じ条件で使える

子ども向けの教育メディアに、現役教師が答えている記事があります。そこでは、学校にはさまざまな家庭の子どもが集まっていて、文房具を買えない家庭もあることが、理由のひとつとして語られていました。高価な筆記具が教室に入ると、差が見えやすくなってしまう、という配慮です。

3 授業に集中しやすい

別の記事では、シャーペンは簡単に分解できるため、子どもが授業に集中できなくなることが、禁止の大きな理由のひとつだと紹介されています。

4 持ち方を覚えるため、という説

「鉛筆の持ち方を身につけるため」とよく言われますが、先ほどの現役教師の記事では、「危ないから」や「持ち方練習のため」は、使用禁止の本当の理由ではない、と説明されています。持ち方を整えるための工夫は、鉛筆でもシャーペンでも可能だ、という立場です。このあたりは、先生や学校によって考え方が分かれるところです。

どれも「なるほど」と思える理由ですが、はっきり言えるのは、「これが唯一の理由」というものは、見つからなかったということです。中学校になると使えるようになる学校が多いことからも、学年に合わせた、教育上の判断であることがうかがえます。

小学校の鉛筆は、今や「2B」が主流

ここで、鉛筆好きとして、とても興味深いデータをご紹介します。

トンボ鉛筆の広報によると、学童向けの鉛筆では、2000年にはすでに2Bが49%、HBが14%という割合でした。その後、この流れは加速し、2022年には2Bが74%、HBはわずか2%にとどまったそうです。昭和世代にとって、鉛筆といえばHBでしたから、驚く方も多いのではないでしょうか。

別の記事によると、同社の硬度別の売上比率は、1999年にはHBが43%、2Bが22%、Bが21%でしたが、2012年に2BとHBが逆転し、2019年には2Bが51%、HBが20%、Bが17%になったそうです。逆転の理由のひとつとして、小学校が入学時に2Bを推奨することが挙げられていました。

なぜ2Bなのでしょうか。一般には、小学生は握る力が弱いので、柔らかくて小さな力でも濃く書ける芯が向いている、と説明されます。実際、鉛筆の選び方を紹介する記事でも、一般的に小学生にはBか2Bが向いており、園児や低学年なら4B〜6Bのさらに柔らかいものもよい、とされています。ただし、柔らかい芯は筆圧が強い子だと、ノートが擦れて真っ黒になったり、折れたりすることもあるので、様子を見ながら選ぶのがよい、というアドバイスもありました。

なお、これらの数字は、あくまでメーカー1社の社内データや広報の説明です。全国の動きをそのまま表しているわけではありませんが、小学校の鉛筆が「濃くて柔らかい方向」に変わってきたことは確かなようです。

タブレット授業の時代にも、鉛筆は進化している

おもしろい話をもうひとつ。

学校にタブレットが入り、ノートをカメラで撮って先生に送る授業が増えました。そうなると、鉛筆の線が薄かったり、紙の上で光って反射したりすると、写真に写りにくくなります。そこで三菱鉛筆は、従来の鉛筆と同じ書き味のまま、より黒く濃く書けて、反射も抑えた「タブレット授業えんぴつ」を開発しています。

鉛筆は、昔ながらの道具というだけでなく、今の学校の事情に合わせて、静かに進化し続けているのですね。

3. 海外の学校では何を使っている?世界の小学校の筆記具

「日本は鉛筆」ということはわかりました。では、海外の学校では、どんな筆記具が使われているのでしょうか。日本語の記事ではあまり見かけない、海外の報道や体験談から、いくつかご紹介します。

なお、ここからの話は、国全体の決まりではなく、学校や地域、先生によって大きく違うものです。「その国は必ずこう」という意味ではないことを、あらかじめお断りしておきます。

アメリカ 黄色い鉛筆が、小学校から大学まで

アメリカの代表といえば、黄色い軸に緑の帯(口金)がついた、ディクソン・ティコンデロガの「HB2」の鉛筆だと紹介されています。フランス系の雑誌の記事では、この鉛筆はアメリカで最もよく使われていて、小学校から大学まで、多くの人のカバンに入っている、と書かれていました。アメリカの鉛筆は、日本の「HB」に近い「#2」という表記が一般的です。

また、メーカー側の説明では、この鉛筆はマークシートの試験用紙にきちんと反応するので、先生に好まれている、とされています。

フランス 鉛筆は「万年筆に入る前の準備」?

フランスは、鉛筆よりも万年筆(フランス語でstylo plume)で有名です。パリで子育てをしたアメリカ人記者の体験記によると、フランスの学校では、インクを入れ替えられるタイプの万年筆が、1860年ごろから使うよう求められてきたそうです。理由は、万年筆でないと、子どもが正しい手の位置で書かないと考えられたから、と説明されています。

また、きれいなノートは、整った頭の表れだと考える文化がある、という教育関係者の説明も紹介されていました。字を美しく書くことが、とても大切にされているのですね。

ただし、これは古い体験談も含まれるので、今のフランスの全部の学校がそうだとは言えません。それでも、アメリカにあるフランス系の学校の一部では、今も3年生から高校まで万年筆を必須にしているところがある、と報じられています。万年筆は、ボールペンよりも持って書くのに手間がかかる、という声も紹介されていました。

ドイツ 「万年筆の免許」を取るまでは鉛筆

ドイツの小学校の話は、とてもユニークです。保護者向けの掲示板や新聞の記事によると、1年生はまず鉛筆(Bleistift)で書く練習をして、続け字(スクリプト体)が書けるようになってから、万年筆(Füller)に進む学校が多いようです。そのとき、練習を終えると「万年筆免許(Füllerführerschein)」がもらえる、という学校もあります。2年生の半ばごろに取る、という声が多いようです。

ただし、ベルリンの新聞記事によると、今は続け字を教えるかどうかも、学校ごとにまちまちだそうです。

イギリス 鉛筆でうまく書けたら「ペンの免許」

イギリスでも、ドイツに似た話が聞かれます。保護者や教員の投稿では、字がうまく書けるようになるまでは鉛筆を使い、先生が認めると「ペンライセンス(pen licence)」をもらって、ペンで書けるようになる学校がある、と紹介されています。ただしこれは、全国の決まりではなく、学校ごとの運用だと説明されています。

フィンランド・スウェーデン 手書きをめぐる、行ったり来たり

北欧は、手書きとデジタルの間で、大きく揺れてきた地域です。

フィンランドでは、2010年代半ばに、続け字(筆記体)の授業をやめて、タイピングの授業に置き換えると報じられ、世界で話題になりました。

一方、スウェーデンは、学校のデジタル化をとても進めた国のひとつです。ところが2023年、教育大臣が、幼児向けのデジタル機器の義務化を撤回する方針を示し、印刷された教科書や、手書きの練習を、教室の中心に戻す動きを打ち出しました。カロリンスカ研究所も、10歳未満の子どもは、タブレットで書く前に、手書きの時間と練習が必要だという趣旨の見解を示しています。

ただし、この動きに全員が賛成しているわけではなく、すべてが子どもたちのためなのかという疑問を投げかける専門家もいる、と報じられています。

中国・東アジア 字をきれいに書く「硬筆書法」

中国には、硬筆書法(こうひつしょほう)と呼ばれる文化があります。毛筆ではなく、ボールペンや万年筆、シャープペンシルなどの、先の硬い筆記具で、字を美しく書く技術のことです。1900年代に、万年筆が西洋から伝わったことを機に発展した、と海外の学校の中国語クラスの資料に書かれていました。また、文化施設の体験講座の案内では、小学校の2〜3年生ごろから硬筆書法に取り組む例が紹介されています。

東アジアでは、字を「きれいに書く」こと自体が学びの一部なので、書写の授業が大切にされてきた、と言えるかもしれません。日本の小学校の「書写」や「かきかた」と、通じる部分がありますね。

世界の筆記具、ざっくり比較表

国・地域小学校でよく聞く筆記具の傾向ひとこと
日本鉛筆(2Bが主流)法律ではなく、学校の判断と習慣。シャーペンは高学年や中学から
アメリカ黄色い#2鉛筆小学校から大学まで使われる定番
フランス万年筆字の美しさを重んじる文化。学校や時代で違いがある
ドイツ最初は鉛筆、のちに万年筆「万年筆免許」を取る学校もある
イギリス鉛筆から、ペンへ「ペンライセンス」を使う学校がある(全国共通ではない)
フィンランド筆記体をやめてタイピングへ2010年代半ばに話題に
スウェーデン手書きと紙の本を見直し2023年に方針を転換
中国硬筆書法先の硬いペンで字を美しく書く文化

こうして見ると、「鉛筆で始めて、あとからペンへ進む」という国は多く、日本は「鉛筆のまま、長く使う」国だと言えそうです。もっとも、日本でも中学生くらいからは、シャーペンやボールペンを使う人がほとんどですから、大きな流れは、実はそれほど違わないのかもしれません。

4. 「鉛筆のほうが記憶に残る」は本当?シャーペンではだめなの?

「鉛筆で書いたほうが、覚えやすい」。学生時代に、先生や親から、そんなことを言われた覚えはありませんか。ここでは、この話の真偽を、海外の研究も交えて、正直に見ていきます。

先にお伝えしておくと、この疑問への答えは「手で書くことには良さがある可能性が高い。でも、鉛筆だからなのかは、わからない」というのが、いちばん誠実な答えだと思います。順番に見ていきましょう。

まず「手書き」と「タイピング」の研究から

世界中でよく調べられているのは、鉛筆かシャーペンかではなく、手で書くか、キーボードで打つかの違いです。

① 「ペンはキーボードよりも強し」(2014年・アメリカ)

プリンストン大学のパム・ミューラーさんと、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダニエル・オッペンハイマーさんは、3つの実験を行いました。学生に講義を聞いてもらい、ノートをパソコンでとるグループと、手書きでとるグループに分けて、あとで内容の理解を問うテストをしたのです。

結果、パソコンでノートをとったグループは、考え方を問う「概念の問題」の成績が低かったと報告されました。理由として、パソコンだと速く打てるので、話された言葉をそのまま書き写しやすく、内容を自分の言葉に言いかえる作業が減ってしまうからだ、と考えられました。手書きは遅いぶん、要点をまとめながら書かざるを得ず、それが理解を深めたのではないか、という説明です。

この研究は世界中で話題になりましたが、その後の追試では、同じ結果が安定して出ませんでした。

2019年に、アメリカの研究者たちが、元の実験をほぼ同じ手順でやり直しました。すると、手書きが有利に見える傾向はあったものの、グループ間の成績にはっきりした差は出ませんでした。結果をまとめて分析しても、手書きに有利な差はごく小さく、統計的にも確かとは言えないものでした。研究者たちは「どちらの方法が優れていると結論づけるのは、時期尚早」と述べています。さらに2021年にも、別の研究チームが直接の追試を行いましたが、パソコンのほうが書き写しが多く、内容もそのまま写しがちになる点は同じだったものの、テストの成績では、手書きが有利とは言えない結果でした。

つまり、「手書きのほうが、いつも絶対に覚えられる」と言い切れるほど、話は単純ではないのです。

② 脳の測定でわかったこと(2020年・2024年・ノルウェー)

ノルウェー科学技術大学(NTNU)の研究チームは、脳波を細かく測る装置を使って、手で書くときと、キーボードで打つときの、脳の働き方を比べています。

2024年の研究では、大学生36人が、画面に出た単語を、手書きするか、キーボードで打つかしました。結果は、手書きのときには、脳のいろいろな場所がつながって働くパターンが広く見られ、タイピングのときには、そのパターンは見られなかった、というものでした。研究者は、文字の形を丁寧につくるときの細かな手の動きや、いろいろな感覚を使うことが、脳の広い働きにつながっているのではないか、と説明しています。また、2020年の研究では、12歳の子どもと大学生を対象に、似た結果が報告されています。

ただし、この研究にも注意点があります。この2024年の研究に対しては、別の研究者から、タイピングの条件が不自然で、つながりが小さく見えた可能性がある、という趣旨の批判的なコメントが出ています。研究者本人たちも、脳のつながりが学習にどう役立つかは、まだ確定した話ではない、という立場です。

それから、これは大事なポイントですが、2020年の研究で「手書き」に使われていたのは、タッチパネルの上のデジタルペンでした。つまり、木の鉛筆ではなくても、手で文字を書く動作そのものに、意味がありそうだということです。

③ 新しい文字を覚えるなら、手で書くのが強い(2021年・アメリカ)

ジョンズ・ホプキンス大学のブレンダ・ラップさんたちは、大人42人にアラビア文字を覚えてもらう実験をしました。覚え方は、キーボードで文字を探して打つ、文字を見て覚える、実際に手で書く、の3つです。

すると、手で書いたグループは、学習が早く進み、練習していない課題にも、知識を応用しやすかったと報告されています。研究者は、手で書くことで、文字の形、音、手の動きがひとつにまとまり、より強い記憶の表現が頭の中にできるのではないか、と説明しています。新しい文字や言語を学ぶときに、手書きが役立ちそうだというのは、とても説得力があります。

④ スウェーデンで起きている「紙と手書きへの回帰」

先ほどもご紹介した、スウェーデンの動きもあります。デジタル化を最も進めた国のひとつが、学力低下への心配から、紙の教科書と手書きの練習を増やす方向に動いています。ただし、国連の教育機関が行った世界的な調査では、デジタルの道具が学習にどんな影響を与えるかを、きちんと確かめた研究は、全体のおよそ1割にとどまる、という指摘もあります。まだ、わからないことが多い分野なのです。

研究から「言えること」と「言えないこと」

ここまでの話を、いったん整理してみます。

言えそうなことまだ言えないこと
手で書く動作は、脳を広く使う可能性がある手書きが、いつも成績を上げるとは限らない
新しい文字を覚えるときは、手書きが有利という実験がある鉛筆とシャーペンで、記憶に差が出るかどうか
要点を自分の言葉で書くと、理解が深まりやすい「鉛筆だから」覚えられるという直接の証拠
ノートを見返す時間があると、手書きとの差が出やすい、という報告がある大人の日常のメモで、どれだけ効果があるか

鉛筆とシャーペンを直接比べた研究は、見つかりませんでした

私が調べた範囲では、鉛筆とシャーペンで、記憶や学習の成績に違いが出るかを、きちんと調べた研究は見つかりませんでした。(これは、「存在しない」ということではなく、見つけられなかった、という意味です。)

ですから、「鉛筆のほうが記憶に残る」と断言するのは、現時点では難しいというのが、正直なところです。シャーペンでも、手で書いている限り、手書きの良さは、おそらく同じように得られると考えるのが自然です。

とはいえ、鉛筆とシャーペンで、書き味が違うのは事実のようです。たとえば、北星鉛筆の社長のインタビューでは、シャーペンの芯は、折れにくいように樹脂などの高分子が混ぜてあるのに対し、本物の鉛筆の芯は、黒鉛と粘土だけを焼き固めたもので、同じ芯でも書き味がまるで違う、と説明されています。海外の文具店の解説でも、三菱鉛筆が鉛筆の最高級品の名を冠した、シャーペン用の芯を出した背景として、「ふつうのシャーペンの芯は、紙の上でキュッとすべったり、キュルキュルしたりする。鉛筆の削った芯の感触に近づけたかった」という趣旨の説明がされていました。

この書き味の違いが、記憶や集中に影響するのかどうかは、まだ誰にもわかりません。ここからは、あくまで私の仮説ですが、鉛筆には、こんな特徴があります。

  • 芯が柔らかいので、軽い力で書けて、長く書いても疲れにくい
  • 先が丸くなるたびに削るので、書く作業に区切りができる
  • 消して書き直せるので、気軽にたくさん書ける

こうした特徴が、書くことを続けやすくして、結果として学習にプラスになる、という可能性は、十分に考えられます。でも、それが本当かどうかは、これから確かめられるべきことでしょう。

結局どうすればいい?大人のための3つのヒント

研究から言えることを、日常に活かすなら、次の3つがポイントになりそうです。

  1. 手で書く。 鉛筆でもシャーペンでも、手書きであれば、十分に意味があります
  2. 講義や本の内容を、そのまま写さず、自分の言葉にして書く。 要点をまとめる作業が、理解を深めます
  3. 書いたものを、あとで見返す。 見返す時間があると、手書きの良さが出やすいという報告があります

そのうえで、「書く時間が楽しくなる道具」を選ぶのが、続けるためのいちばんのコツだと思います。もし鉛筆の書き味が好きなら、それだけで、立派な理由になります。

5. 鉛筆の匂いは、なぜ良い匂い?匂いと記憶の関係から考える

さて、鉛筆といえば、あの香りも忘れられません。削りたての鉛筆の、すっとして、少し甘くて、懐かしい匂い。この香りには、何か意味や効果があるのでしょうか。

ここでは、匂いと記憶の関係を詳しく解説した、当ブログの記事「匂いと記憶の関係とは?トイレの芳香剤で”あの頃”を思い出すワケと、香水・芳香剤の選び方」の内容も振り返りながら、鉛筆の魅力を考えてみます。

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鉛筆の香りの正体は、主に「木」です

鉛筆の香りのもとは、芯ではなく、周りを包んでいる木の軸です。

三菱鉛筆の商品説明には、軸に、鉛筆材として最良とされるカリフォルニア産のインセンスシダーを使っていて、芯が折れにくく、無駄なく簡単に削れる、と書かれています。アメリカの鉛筆メーカーのブログでも、上質な鉛筆は、カリフォルニア州北部やオレゴン州南部のインセンスシダー(日本語ではアメリカヒノキなどと呼ばれる樹木)から作られると説明されています。この木は割れにくく、きれいに加工できて、塗装もなめらかに仕上がるのが特徴だそうです。

一方で、ふつうの安価な鉛筆には、シナノキ(バスウッド)、モミ、ポプラなどの、価格を抑えた木材が使われることが多い、という解説もあります。木の種類によって、香りも、削りやすさも、変わってくるわけです。

香水の世界にも、「ペンシル」という名前の香りがあります。原料の解説では、削りたての鉛筆のような、シダーのシャープさと、黒鉛の冷たい鉱物のような質感が合わさった、清潔な香り、と表現されています。鉛筆の香りは、それだけで一つの「香りのジャンル」になっているのですね。

おもしろい例もあります。2020年に、三菱鉛筆、ワコム、セルシスの3社が共同で、鉛筆「Hi-uni」の描き心地をデジタルで再現した、タブレット用のペンを発売しました。このペンの軸には、鉛筆のHi-uniと同じ木材が使われていて、木のよい香りが漂うことを特徴のひとつにしています。デジタルのペンですら、木の香りを大切にしているのは、鉛筆の魅力の大きな部分が、香りにあるからかもしれません。

「いい匂い」と感じる、2つの理由

では、なぜ私たちは、鉛筆の香りを、いい匂いだと感じるのでしょうか。理由は、大きく2つ考えられます。

理由1 木の香りそのものに、心地よさがある

日本の研究チームは、スギの木の香りについて、いくつか実験をしています。

2014年の研究では、スギ材を使った内装の部屋と、そうでない部屋で、計算課題というストレスのかかる作業をしてもらいました。すると、スギ材から出る揮発性の成分(香りの成分)がある部屋では、唾液に含まれるストレスの指標の上昇が抑えられ、参加者も、その匂いを心地よいと感じたと報告されています。また、2018年の別の研究では、単調な作業をしたあとに、スギの精油の香りをかぐと、気分が変わり、交感神経(体を緊張させる神経)の活動が一時的に下がる可能性が示されています。

ただし、ここは誤解のないように、はっきり書いておきます。

  • これらの研究で使われたのは、日本のスギで、鉛筆に使われるインセンスシダーとは別の木です
  • 部屋全体や精油の量と、鉛筆1本から出る香りの量は、まったく違います
  • 「鉛筆の香りで、リラックスできる」と直接確かめた研究は、私が調べた範囲では見つかりませんでした

ですから、「木の香りには、心地よさや落ち着きと関係する可能性がある」というヒントとして、受け止めるのがちょうどよいでしょう。

理由2 小学校の記憶と、結びついている

もうひとつの理由は、私は、こちらのほうが大きいのではないかと思っています。それは、鉛筆の香りが、あなたの「小学校の記憶」と結びついているから、というものです。

前述の当ブログの記事でも詳しくご紹介しましたが、匂いは、記憶や感情に直接つながりやすい感覚だと考えられています。アメリカの心理学者ハーツさんとスクーラーさんの2002年の研究では、同じ対象を、言葉・写真・香りで思い出してもらうと、香りで思い出した記憶のほうが、感情が強く、「その時に引き戻された」感覚が強いという結果が出ました。スウェーデンの研究者たちの調査では、匂いをきっかけに思い出される記憶には、10歳くらいまでの子ども時代の記憶が多い傾向がある、と報告されています。

さらに、同じハーツさんの研究では、匂いを「いい匂い」と感じるか「嫌な匂い」と感じるかは、生まれつきではなく、その匂いと結びついた経験によって、学んで決まることが示されています。

この2つを合わせると、鉛筆の香りの不思議が、よく理解できます。

  • 小学校の毎日の中で、鉛筆の香りを、何度もかいだ
  • その香りは、新学期の期待、友達との時間、先生の声などと、セットで覚えられた
  • 大人になって、鉛筆を削った瞬間、その記憶が、気持ちごとよみがえる

つまり、鉛筆の香りを「いい匂い」と感じる背景には、木の香りそのものの心地よさに加えて、あなた自身の思い出が重なっている、と考えられるのです。「新品のノートや鉛筆削りの匂いで、新学期の教室がよみがえる」というのは、まさにプルースト効果の代表例ですね。

鉛筆の匂いで、勉強の記憶は強くなる?

「じゃあ、勉強中に鉛筆の香りをかぐと、記憶に残りやすくなるの?」と、期待したくなりますが、ここも慎重に考えましょう。

ハーツさんが1997年に行った実験では、特定の香りがする部屋で言葉を覚えてもらい、48時間後に思い出してもらうと、覚えるときと思い出すときに、同じ香りがあった場合に、思い出せる言葉の数が増えました。特に、めずらしい香りのほうが、効果が大きかったそうです。

ただし、この効果は、いつも出るわけではありません。条件によっては、はっきりした差が出ない研究もあり、効き目は一定ではないのです。「鉛筆の匂いをかげば、暗記が増える」と言えるほどの証拠は、ありません。

それでも、香りを、気持ちを切り替えるスイッチとして使うことは、十分に意味がありそうです。

  • 勉強や作業を始めるときに、鉛筆を1本削って、香りをかぐ
  • 毎回、同じ鉛筆を使って「これを持ったら、書く時間」という合図にする
  • 試験や発表の前には、お守りのように、いつもの鉛筆を持っていく

こうした使い方は、「魔法のアイテム」ではなく、気持ちを整えるための、ささやかな習慣です。当ブログの記事でも触れたとおり、匂いが呼び起こす記憶は、強く感じられても、事実として正確とは限りません。「いい気分で取りかかれる」くらいに考えるのが、ちょうどよいと思います。

6. 社会人になってから、鉛筆を使っていない方へ。もう一度、握ってみませんか

ここまで読んでくださった方に、ひとつ提案があります。社会人になってから、鉛筆を使っていない、という方こそ、もう一度、鉛筆を握ってみませんか。

今の鉛筆は「好きな人が選ぶ道具」

三菱鉛筆は、2026年に創業140年を迎えるにあたり、鉛筆のパッケージを刷新したことを発表しました。その発表の中で、かつて鉛筆は、学習や仕事に欠かせない筆記具だったけれど、今はシャーペン、ボールペン、デジタル機器など、筆記や記録の方法が増えた、と述べています。そして、今の鉛筆は、木のぬくもりや、線の豊かな表現、削りながら使う楽しさといった、鉛筆ならではの価値に魅力を感じる人に選ばれる存在になっている、と説明しています。

つまり、鉛筆はもう「みんなが使う、当たり前の道具」ではなく、「好きだから選ぶ道具」になったのです。これは、大人にとって、むしろ良いことかもしれません。

北星鉛筆も、同じ思いで、2011年に「大人の鉛筆」を発売しました。パッケージには、日本の鉛筆の生産量が40年前の3分の1になったことや、手で文字を書く機会が減った今、もっと自分の手で書いてほしい、という趣旨のメッセージが書かれていたそうです。

大人が鉛筆を使う、6つのメリット

ここからは、研究というより、私の考えとして、大人が鉛筆を使うメリットを挙げてみます。

  1. 消して、書き直せる 間違いを恐れずに書けるので、アイデアのメモや下書きに向いています
  2. 力が抜ける 柔らかい芯は、軽い力で書けます。肩や手に力が入りがちな人には、ありがたい道具です
  3. 手書きの良さが得られる 第4章で見たとおり、手で書くこと自体に、意味がありそうです
  4. 削る時間が、気持ちの区切りになる 先を整える数十秒が、「これから書くぞ」というスイッチになります
  5. 持ち方を見直すきっかけになる 北星鉛筆の社長は、鉛筆や箸の正しい持ち方ができない大人が増えていると語り、書写の先生の相談から、2015年に大人向けの持ち方補助具を商品化したそうです
  6. 画面から離れる時間がつくれる 書く、消す、削るという、アナログな動作そのものが、気分転換になります

鉛筆が向いている場面、向いていない場面

鉛筆は、万能ではありません。向き不向きを、正直にお伝えします。

向いている場面

  • 手帳やノートの、予定やメモ(消せるのが便利です)
  • アイデア出し、考えごと、箇条書きの下書き
  • 読書メモ、勉強のノート、日記
  • スケッチや、図を描く作業

向いていない場面

  • 契約書や申込書などの、正式な書類(消せる、こすれて薄くなるため)
  • 長期間、きれいに保存したい記録
  • 持ち運びで、ほかのものに黒鉛がついては困る場面

気をつけたい点

  • 黒鉛が、手や紙にうつりやすい(特に柔らかい芯)
  • 削る手間がかかる。外出先では、小さな削り器があると安心です
  • 筆圧が強いと、先が折れやすい。その場合は、少し硬めの芯がおすすめです(硬度の選び方は、次の章で説明します)

まずは1週間、鉛筆を使ってみませんか

「気になるけれど、いきなり生活を変えるのは大変」という方に、1週間のおためしチャレンジを提案します。

  1. 1日目 鉛筆を1パックか、数本買う。まずは、柔らかめ(B〜2B)が書きやすくておすすめです
  2. 2〜3日目 いつものメモや、ToDoを、鉛筆で書いてみる
  3. 4〜5日目 読んだ本や、仕事の学びを、自分の言葉で書いてみる
  4. 6日目 削りたての香りを、ゆっくりかいでみる。思い出す景色があるか、観察してみる
  5. 7日目 1週間を振り返って、書き味、疲れ方、気分の変化をメモする

1週間後に、「やっぱり、ボールペンのほうが好き」となっても、まったく問題ありません。大切なのは、自分に合う道具を、自分で試して選ぶことです。もし「鉛筆の削りかすが面倒」と感じたら、後ほどご紹介する、鉛筆の芯を使うタイプの筆記具という選択肢もあります。

7. 鉛筆の硬度の選び方と、日本で手に入りやすいおすすめの鉛筆

「鉛筆を買おう」と思ったとき、最初に迷うのが硬度(こうど)です。B、HB、2H、6B…と、アルファベットと数字が並んでいて、よくわからないという方も多いと思います。ここでは、できるだけやさしく整理します。

硬度の記号は、こう読みます

日本の鉛筆(JIS規格)には、6B から 9H まで、全部で17段階の硬度があります。

  • H Hard(ハード)の頭文字。「硬い」という意味です
  • B Black(ブラック)の頭文字。「黒くて柔らかい」という意味です
  • F Firm(ファーム)の頭文字。「しっかりした」という意味で、HBとHの間に位置します

並べると、次のようになります。

柔らかい・濃い ←――――――――――→ 硬い・薄い
6B・5B・4B・3B・2B・B・HB・F・H・2H・3H・4H・5H・6H・7H・8H・9H

数字が大きいほど、その性質が強くなります。Bの数字が大きいほど柔らかくて濃く、Hの数字が大きいほど硬くて薄くなります。

芯は、黒鉛(こくえん)と粘土を混ぜて、約1000℃の高温で焼き固め、さらに油をしみこませて作られています。硬度を決めるのは、この黒鉛と粘土の割合です。黒鉛が多いほど柔らかく濃くなり、粘土が多いほど硬く薄くなります。

日本の小学生は「2B」が主流

意外かもしれませんが、いま小学校で使われている鉛筆は、2Bが圧倒的に多いそうです。トンボ鉛筆の調査では、小学生向けの鉛筆の硬度の割合は、2022年に2Bが74%、HBが2%でした。2000年は、2Bが49%、HBが14%だったので、年々、柔らかい芯が選ばれるようになっています。

理由としては、筆圧が弱い子どもが増えていることや、柔らかい芯のほうが、軽い力でもはっきり書けることなどが挙げられています。

大人は「HB〜B」からが基本です

大人が普段使いするなら、HB〜Bあたりがスタートに最適です。目安をまとめると、こうなります。

使い方おすすめの硬度ひとこと
手帳やメモ、日記HB〜B迷ったらここから。薄すぎず、にじみにくい
ノートをたっぷり書く、読書メモB〜2B軽い力で書けて、手が疲れにくい
筆圧が強い人F〜HB折れにくく、先が長持ちします
筆圧が弱い人2B〜3B力を入れなくても濃く書けます
図面や、細かい線を引きたいときH〜2H細くて薄い線が引けます
スケッチ、デッサンHB〜6B濃淡をつけたいときに、複数本そろえます
マークシートの試験試験の案内に従うHBやBが指定されることが多いです

覚えやすい目安として、筆圧が強い人は硬めに、弱い人は柔らかめに選ぶと、書きやすくなります。

マークシート式の試験では、HBかBが指定されることが多いですが、試験によって決まりが違います。受験する試験の公式案内を、必ず確認してください。

日本で手に入りやすい、おすすめの鉛筆

ここからは、文房具店、大型書店、家電量販店、通販サイトなどで、比較的見つけやすい鉛筆をご紹介します。価格は、メーカーの発表や販売店の掲載をもとにしたもので、時期や店舗で変わります。購入前に、お店や公式サイトで、最新の価格をご確認ください。

まずはこれから 三菱鉛筆「uni(ユニ)」

1958年に発売された、日本を代表する鉛筆のひとつです。価格は、1ダースで税込1,320円(税抜1,200円)で、1本あたり110円です。どの文房具店でも見つけやすく、書き味は、バランスが良いと感じる人が多いです。最初の1本に向いています。

ワンランク上の書き味 三菱鉛筆「Hi-uni(ハイユニ)」

1966年に、uniの上位ブランドとして登場しました。1ダースで税込1,980円(税抜1,800円)、1本あたり165円です。なめらかな書き味と、深みのある濃い線が特徴とされ、芯の質や仕上げにこだわった「高級鉛筆」です。

消しやすさで定評 トンボ鉛筆「MONO(モノ)」「MONO 100」

1963年に発売された「MONO」は、消しゴムの「MONO」と同じブランド名です。上位版の「MONO 100」は、1967年に発売され、芯の黒鉛の粒子が非常に細かいことをうたっています。トンボ鉛筆は、MONO 100に9Hから6Bまで、17種類の硬度をそろえています。硬度を細かく選びたい人に、うれしいシリーズです。

大人向けに作られた 北星鉛筆「大人の鉛筆」

2011年に発売された、太さ2mmの芯を、削って使うタイプの鉛筆です。芯は、黒鉛と粘土だけで作られ、軸には、アメリカ産のインセンスシダーが使われています。削り方(専用の削り器)も含めて、「削る時間」を楽しむ商品です。芯の補充用は5本入りで242円、専用削り器は170円(2026年のヨドバシカメラ掲載価格)でした。「鉛筆の削りかすが面倒」という方も、この芯をホルダーで使うスタイルなら、ほどよく手軽に楽しめます。

事務や書類向け 三菱鉛筆「9800」、トンボ鉛筆「8900」

事務用として長く使われてきた鉛筆です。9800は事務用鉛筆として知られ、8900は、トンボ鉛筆のスタンダードな鉛筆として、広く販売されています。コストパフォーマンスが良く、たくさん書く人に向いています。

海外ブランドも試したい人に

ドイツのステッドラー「マルス ルモグラフ」は、美しい仕上がりと安定した品質で、製図やスケッチの愛好家に長く支持されています。アメリカの「パロミノ ブラックウィング」は、約25ドル(12本入り)という価格帯の、いわゆる「プレミアム鉛筆」で、愛好家の間で話題になりました。どちらも、大型の文房具店や通販で見つかります。

100円ショップの鉛筆もあなどれない

意外に思われるかもしれませんが、100円ショップの鉛筆が、鉛筆の比較テストで上位になったことが、あるそうです。ただし、この比較テストが行われた時期や、条件の詳細は確認できていないため、あくまで参考情報としてお考えください。価格が安い分、気軽に試せて、いろいろな硬度を試す入口には、ぴったりです。

鉛筆を長く楽しむための、ちょっとしたコツ

  • 筆箱や鞄の中で芯が折れないよう、キャップをつけるか、鉛筆ケースに入れましょう
  • 持ち運び用の小さな削り器を、ひとつ持っておくと便利です
  • 短くなった鉛筆は、補助軸(ホルダー)につなぐと、最後まで使い切れます
  • 黒鉛の汚れが気になるときは、手帳に薄手のクリアカバーをつけると安心です
  • ノート等に書く時は、反対のページに黒鉛の汚れが付かないように下敷きを使うのがおすすめです

8. 同じメーカーなのに、なぜ値段がぜんぜん違うの?

文房具店で、同じメーカーの鉛筆を見ていて、「1ダース792円の鉛筆と、1,980円の鉛筆。同じ鉛筆なのに、何がそんなに違うの?」と思ったことはありませんか。ここでは、その理由を、具体的に見ていきます。

三菱鉛筆の「uni」と「Hi-uni」で、計算してみました

まず、実際の価格差を、数字で確認してみましょう。

項目uniHi-uni
1ダースの価格(税込)1,320円1,980円
1本あたり110円165円
1本あたりの差―55円
週に1本使った場合の年間費用5,720円8,580円
年間の差額―2,860円

つまり、週に1本ペースで使う人にとって、年間の差は2,860円です。毎日のように使う人には、もう少し差が出ますが、それでも「ランチ1回分くらい」の差とも言えそうです。「少しだけ贅沢をして、書く時間を楽しむ」と考えると、そう高い買い物ではないのかもしれません。

値段が違う、4つの主な理由

鉛筆の価格差の理由は、メーカーの説明や、海外の鉛筆メーカーの解説などをまとめると、主に次の4つだと考えられます。

理由1 芯の「細かさ」と「均一さ」が違う

芯の材料は、黒鉛と粘土です。この2つの粒を、より細かく、均一にするほど、書いたときの線がなめらかで、ムラのない濃い線になります。アメリカの鉛筆作りを紹介した解説では、材料をすりつぶす工程や、混ぜる時間を長くするほど、質の高い芯になると説明されています。時間と手間がかかる分、コストも上がります。

トンボ鉛筆のMONO 100が、「1立方ミリメートルあたり100億個」の粒子という、数字をうたっているのも、この「細かさ」へのこだわりの表れです。(この数字はメーカーの主張で、私が確かめたものではありません。)

理由2 軸に使う「木」が違う

鉛筆の軸の木は、大きく分けて、高級なものと、価格を抑えたものがあります。

  • 高級な鉛筆 アメリカ産のインセンスシダー(アメリカヒノキなど)。軽くて、削りやすく、割れにくく、香りも良い
  • 手ごろな鉛筆 シナノキ(バスウッド)、モミ、ポプラなど。価格を抑えられるが、削りやすさや香りは、木の種類によって変わる

第5章でも触れたように、削ったときの香りが違うのも、木の違いによるところが大きいようです。

理由3 塗装の「回数」と「仕上げ」が違う

鉛筆の表面の塗装も、価格差の一因です。海外のブランドの「ブラックウィング」は、塗装を7回以上重ねている、と説明している一方、一般的な鉛筆は3回程度の塗装と言われています。これはメーカー自身の説明で、私が確認したものではありません。

日本のHi-uniも、「uni色」と呼ばれる深みのある色を出すために、漆器のように、塗りを重ねて仕上げているという説明があります。見た目の高級感だけでなく、手に持ったときの滑らかさや、すべりにくさにも、関係していそうです。

理由4 ブランド、パッケージ、少量生産のコスト

鉛筆の上位モデルは、パッケージも凝っていることが多く、数量も限られるため、1本あたりのコストが上がります。三菱鉛筆は、2026年9月16日から、鉛筆のパッケージを紙製に刷新すると発表しました。まずHB・B・2Bから切り替わり、全硬度は2027年ごろまでに順次、という予定です。見た目や素材も、価格に影響する要素のひとつです。

近年の「値上げ」も関係しています

2022年7月1日、三菱鉛筆は、鉛筆の価格を、平均でおよそ14%引き上げました(27品目・353種類が対象)。原材料や物流のコストが上がったことが背景にあると考えられます。木材も、黒鉛も、塗料も、ほとんどが輸入や外部調達に頼るため、世界の状況の影響を受けやすいのです。

「高い鉛筆」は、本当に良いの?

ここで、冷静に考えておきたい点があります。「高い鉛筆=誰にとっても良い鉛筆」とは限りません。

鉛筆愛好家のブログで、複数の鉛筆を比べた記事では、上位の鉛筆の品質は、どれも似たようなもので、最終的には好みの問題だ、という趣旨のまとめも見られました。

  • 柔らかい書き味が好きか、カリカリした感触が好きか
  • 香りが大切か、価格が大切か
  • 見た目の美しさにこだわるか

こうした好みで、「自分にとっての良い鉛筆」は変わります。ですから、価格差の中身を知ったうえで、自分が何にお金を払いたいのかを決めるのが、いちばん納得できる買い方です。

おすすめの試し方は、次のとおりです。

  1. まず、手ごろな価格の鉛筆を、1ダース買って使ってみる
  2. 書き味や匂いに物足りなさを感じたら、上位モデルを1本だけ試す
  3. 違いが実感できたら、好みの硬度で買い足す

「1本だけ」の買い方ができる文房具店もあります。まずは、そこから試してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 鉛筆の芯は「鉛」でできているのですか。

A. いいえ。鉛筆の芯は、黒鉛(グラファイト)と粘土を混ぜて焼き固めたもので、鉛(金属の鉛)は使われていません。「鉛筆」という名前は、昔、黒鉛が鉛の一種だと勘違いされたことに由来します。そのため、芯をかんだり、手についたりしても、鉛中毒の心配はありません。

Q. 小学校でシャーペンを使ってはいけないのは、法律で決まっているのですか。

A. 私が調べた範囲では、法律で禁止されているわけではなく、各学校や学年の方針で決められているようです。理由としては、持ち方の習得、筆圧の調整、芯が折れて集中が切れることなどが挙げられています。気になる場合は、学校や担任の先生に確認するのが確実です。

Q. 大人が普段使いするなら、どの硬度がいいですか。

A. 迷ったら、HB〜Bから始めてみてください。たくさん書く人や、筆圧が弱い人は、2Bや3Bも書きやすいです。筆圧が強い人は、F〜HBが折れにくくておすすめです。

Q. 鉛筆と記憶は、本当に関係がありますか。

A. 手書きと記憶の関係を調べた研究はありますが、結果は一定ではありません。鉛筆とシャーペンを直接比べた研究は、私が調べた範囲では見つかりませんでした。手で書くことに、良さがある可能性は高いものの、鉛筆だけが特別とは言い切れません。

Q. 鉛筆の香りは、リラックス効果がありますか。

A. スギなど、木の香りに、リラックスと関係する可能性を示した研究はありますが、鉛筆に使われる木とは種類が違い、鉛筆の香りの効果を直接調べたものでもありません。ただし、鉛筆の香りが、子どもの頃の思い出を呼び起こして、気持ちを和らげる、ということは十分にありえます。

Q. 鉛筆を削るのが面倒です。どうすればいいですか。

A. 小型の電動削り器や、携帯用の削り器を使うと、ぐっと楽になります。それでも面倒なら、削るタイプの芯をホルダーで使う「大人の鉛筆」のような方法や、はじめから削られている鉛筆(先に芯が出ているタイプ)を選ぶという選択肢もあります。

まとめ 「なぜ鉛筆?」の答えは、人それぞれの中にあります

最後に、この記事でご紹介した内容を、ふり返ってみましょう。

  1. 鉛筆のイメージ 小学校、デッサン、バトルえんぴつ。人それぞれの思い出が、鉛筆にはつまっています
  2. 鉛筆の歴史 16世紀のイギリスで黒鉛が見つかり、世界に広がりました。日本には明治時代に入り、今の形に育っていきました
  3. 小学校と鉛筆 日本では、法律ではなく、持ち方の習得などを理由に、鉛筆が選ばれています。海外の学校では、国によって、鉛筆、万年筆、ボールペン、硬筆など、大きく違いました
  4. 記憶と手書き 手で書くことに良さがある可能性は高いものの、鉛筆だから記憶に残る、と言える証拠は、見つかりませんでした
  5. 鉛筆の香り 木の香りに加え、子ども時代の記憶と結びついているからこそ、「いい匂い」と感じるのだと考えられます
  6. 社会人こそ、鉛筆を 鉛筆は「みんなが使う道具」から、「好きな人が選ぶ道具」に変わりました。1週間のおためしから、始めてみませんか
  7. 硬度の選び方 迷ったらHB〜B。筆圧や用途に合わせて選びましょう
  8. 値段の違い 芯の細かさ、木の種類、塗装、パッケージなどが、価格の違いにつながっています

そして、冒頭の問いに戻ります。なぜ、鉛筆なのでしょうか。

調べてみて、私がたどり着いた答えは、「鉛筆でなければならない理由は、実は、あまりない」ということです。シャーペンでも、ボールペンでも、手で書けば、きっと意味があります。

それでも、鉛筆には、ほかの道具にはない良さがあります。削る時間があること。木の香りがすること。小さな力で書けて、間違えても消せること。そして、使うたびに、少しずつ短くなっていくこと。短くなった鉛筆を見ると、「ここまで書いてきたのだな」という、時間の積み重ねが目に見えます。

デジタルが当たり前になった今だからこそ、ゆっくり書く時間に、価値が生まれているのかもしれません。もし、引き出しの奥や、文房具店の棚に、鉛筆が眠っているなら、ぜひ1本、削ってみてください。ふわっと立ちのぼる木の香りと一緒に、あの頃の教室の風景が、よみがえってくるはずです。

あなたにとっての「なぜ鉛筆?」は、どんな答えになりましたか。よければ、あなたの鉛筆の思い出も、教えてください。


参考文献・参照元

論文・研究

  • Mueller, P. A., & Oppenheimer, D. M. (2014). The Pen Is Mightier Than the Keyboard. Psychological Science, 25(6), 1159–1168.
  • Morehead, K., Dunlosky, J., & Rawson, K. A. (2019). How Much Mightier Is the Pen than the Keyboard for Note-Taking? A Replication and Extension of Mueller and Oppenheimer (2014). Educational Psychology Review. https://doi.org/10.1007/s10648-019-09468-2
  • Urry, H. L., et al. (2021). Don’t Ditch the Laptop Just Yet: A Direct Replication of Mueller and Oppenheimer’s (2014) Study 1 and an Extension to Metacognition. Psychological Science, 32(3), 326–339.
  • Van der Weel, F. R., & Van der Meer, A. L. H. (2024). Handwriting but not typewriting leads to widespread brain connectivity. Frontiers in Psychology, 14, 1219945.
  • Ose Askvik, E., van der Weel, F. R., & van der Meer, A. L. H. (2020). The Importance of Cursive Handwriting Over Typewriting for Learning in the Classroom. Frontiers in Psychology, 11, 1810.
  • Pinet, S., & Longcamp, M. (2025). Commentary on handwriting and brain connectivity. Frontiers in Psychology. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2024.1517235
  • Wiley, R. W., & Rapp, B. (2021). The Effects of Handwriting Experience on Literacy Learning. Psychological Science, 32(7), 1086–1103.
  • Herz, R. S. (1997). The effects of cue distinctiveness on odor-based context-dependent memory. Memory & Cognition, 25, 375–380.
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  • Matsubara, E., & Kawai, S. (2014). VOCs emitted from Japanese cedar (Cryptomeria japonica) interior potentially exert influence on emotion. Building and Environment.
  • Matsubara, E., & Ohira, T. (2018). Inhalation of Japanese cedar (Cryptomeria japonica) wood essential oil induced change in human autonomic nervous system activity. Biomedical Research, 39(5), 241–249.

企業・団体の発表、報道、解説

  • 三菱鉛筆「uni」「Hi-uni」関連の公式情報、2022年7月1日価格改定のお知らせ、2026年のパッケージ刷新に関する発表
  • トンボ鉛筆「MONO」「MONO 100」関連の公式情報、硬度別の販売割合の調査
  • 北星鉛筆「大人の鉛筆」関連の公式情報、同社社長へのインタビュー記事、工場見学の案内
  • ヨドバシカメラ・各販売店の掲載価格(2026年時点)
  • 三菱鉛筆・ワコム・セルシス「Hi-uni DIGITAL」関連の発表(2020年)
  • スウェーデンの教育政策の転換に関する報道(AP通信ほか、2023年)
  • 米国の鉛筆メーカーおよび鉛筆愛好家のブログ、HowStuffWorksの鉛筆製造解説
  • 当ブログの記事「匂いと記憶の関係とは?トイレの芳香剤で”あの頃”を思い出すワケと、香水・芳香剤の選び方」 https://svyelun.com/smell-memory-proust-effect-air-freshener-perfume/

この記事は、公開されている情報や研究をもとに、筆者が調べてまとめたものです。内容の正確性には注意を払っていますが、研究結果や商品の仕様、価格、販売状況は、時間とともに変わる可能性があります。購入や試験の受験などの際は、必ず、公式サイトや公式の案内で最新情報をご確認ください。また、この記事は、医療や教育上の助言を目的としたものではありません。記事の内容を実践した結果や、掲載した情報によって生じたいかなる損害についても、筆者および当ブログは責任を負いかねます。

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この記事を書いた人

手帳が続かない・考えすぎて動けない、そんな時期を何度も経験してきました。
手帳歴20年以上、GTD・振り返り・小さな習慣を実践しながら、少しずつ自分なりの整理術を見つけてきた人間です。
「頑張りすぎない改善」をテーマに、手帳・習慣化・心理・オカルト・日常の気になることを丁寧に発信しています。

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